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PNG 縫製プロジェクト第1期修了のご報告

パプアニューギニア(PNG)には現地⽣産の縫製⼯場が存在せず、⾐服はすべて海外か
ら輸⼊されています。⾮営利組織である南太平洋機構(POCO)は、2024年春に「PNG
縫製プロジェクト」を⽴ち上げ、現地の住⺠が縫製⼯場を運営するために必要な専⾨的
な縫製技術者の養成を開始しました。
プロジェクト実現のために当初200万円の予算が計画され、募⾦活動を⾏いました。
その結果、多くの関係者および企業からご⽀援をいただき、最終的に総額320万円が
集まりました。
縫製プロジェクトを進める為に⽇本国内での研修先は、福井県勝⼭市の縫製⼯場ラコー
ム社が快く受け⼊れてくれました。ラコーム社は、縫製事業に置いて70年以上の歴史
があり多く有名ブランドの⾐服を製造しています。
PNG からの研修⽣選抜は、若者の⽣活向上を啓蒙する刊⾏物であるXʼPose Youth
Magazine の協⼒を得て、「あなたが縫製技術を習得したらPNGに何ができるか」とい
う題材を提⽰し、エッセイを募集する形で実施されました。このエッセイコンテストに
は、意欲的な20⼈の応募がありました。受け⼊れる研修⽣の⼈数は3⼈で、いずれも
意欲的な内容のエッセイでした。その中から以下の3名を選抜しました。
Anamarie Kiraa
Ruthy Ganzik
⼥性 20代 ブーゲンビル出⾝
⼥性 20代 モロべ出⾝
Daphne Wokasup ⼥性 20代 イーストセピック出⾝
研修事業には、研修ビザの取得が困難であるため、在パプアニューギニア⽇本⼤使館の
協⼒を得て3ヶ⽉の訪問ビザを発⾏していただきました。研修は、2024年12⽉8⽇
から2025年3⽉6⽇まで⾏われました。研修⽣の⽬的は、個⼈として縫製技術を習得
すること、そしてパプアニューギニア国⺠として⽇本の慣習を学ぶことです。
研修⽣の出発にあたり、マラぺ⾸相からの推薦状を受領し、また英国連邦PNGダダ総
督による壮⾏会を開催いただきました。
研修⽣は、2024年12⽉9⽇にPNGを出発し、同⽇に成⽥へ到着しました。南太平洋
の常夏の国から真冬の⽇本へと渡航したことになります。成⽥到着後、研修⽣は12⽇
まで東京に滞在し、福井での研修に向けた準備を⾏いました。
研修⽣は、12⽇に福井県福⼭市へ移動。研修先の福⼭市では、ラコーム社が準備をし
た⼀軒家が滞在先となった。
ラコーム社における研修は、12⽉15⽇から開始され、英語を話せる指導者が配属され
ました。研修内容は、縫製の基礎となるパターンメイキング、⽣地の裁断、縫製技術の
習得に焦点を当てています。意欲的な研修⽣は、3ヶ⽉間の研修期間中に、ワンピー
ス、メリブラウス、開襟シャツ、ショートパンツ、ロングパンツの制作過程を通じて、
⽣地の裁断から最終的な仕上げまでの全⼯程の技術を習得しました。
研修⽣の⽣活は、PNGの平均気温30度と最低気温の10度代を⼤きく下回り、氷点下
の気候での⽣活となった。縫製技術の習得よりも寒冷地での⽣活が主な課題であった。
研修は、3⽉4⽇に第⼀期研修が終了し、ラコーム社から縫製技術基礎コースの修了証
書を受け取り帰国した。
この第1期研修⽣は、PNG到着後、NPO POCOの⼿配により第2期研修が始まるまで
の間、現地で働くための場所とミシンなどの機材が準備され、⼿を休めずに活動してい
る。
5 ⽉中旬より第2期縫製プロジェクトの研修が予定されている。研修内容は、第1期で
習得した縫製技術を基に流れ作業による量産体制の習得計画が含まれている。

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