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太平洋協力機構主催第2回講演会の開催

6月27日、太平洋協力機構(POCO)は、第2回講演会を飯田橋の東京都ボランテイア市民活動センターで実施しました。講演者は、POCOの顧問で、元自衛隊の海上幕僚長として国防という重要な国家的任務に貢献された藤田幸生氏。演題は 現下の太平洋事情を踏まえつつ、現在活動されている戦没者慰霊事業について「太平洋地域における慰霊に学ぶ」というテーマの下で講演頂きました。

講演骨子は以下の通り。

冒頭、海上自衛隊に奉職した時代の経験(防大入学の動機、海洋練習航海を通じての経験)に触れ その中で太平洋地域との出会い、そして殉職事故に遭遇した際のご遺族との出会いや、遠洋練習航海で経験した慰霊体験(サイパン、ミクロネシア、パラオのペリリユ―島、フィリッピン等)を通じて知りえた特攻隊員の遺族との出会い等が、現在実施している社会活動につながっていること、そして慰霊上心がけるべき諸点について指摘された。それらは、英霊に対し慰霊の心を忘れることなく、英霊に対し感謝の心を持ち続ける決意の心の大切さの3点に言及された。

次いで、太平洋の安全保障に関する現状認識に触れ、現役時代は東西冷戦、冷戦崩壊の時代で信頼醸成が求められた。その上、天災、人災の多い時代を経験したが、退職後の時代は武漢発新型肺炎禍の発生が世界に及ぼす影響の大きさを認識させられることから始まり、中国、南北朝鮮、ロシアなどによる地政学上の新たな問題に直面し、その対応が迫られる時代に入ったと認識してる。こうゆう時代にあって、日本が考えるべき道は、先人を大切にし、約束は守り、安心、安全な道を和の精神をもってつくりあげてゆくよう国際社会をリードしてゆくことである。

特に、安全保障問題は大事で、戦のやり方が大きく変わった今の時代にあっても、国際法により秩序が維持されることが重要であり、特に新たな問題として惹起されてきた宇宙、サイバー、電磁波等の登場は由々しき問題として対応を迫られているも、大事なことは過去から人類が営々と気づき上げてきた秩序を維持しつつ、新しい世界を構築して行くことに日本が貢献することであり、その大切さを認識すべきと強調された。

そして、最後に、コロナ禍後の世界秩序をどう作り上げてゆくのかにつき、日本は真っ正面から立ち向かって行くべきであり、今がそのチャンスであると訴えられた。

講演終了後は会場から安全保障に関して色々な質問が出、出席者の間から国を憂うる問題意識が投げかけられました。

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